確定申告書の職業欄

建設業の許可申請を行う際に一番厄介なのは、実務経験を証明する作業です。

証明する期間分の確定申告書の控え、請負契約書、請求書、通帳等々を用意する必要があります。

請負契約書、請求書が残っていないとなると、困ってしまいます。

 

経営業務の管理責任者の場合、どれだけの期間の経験を証明する必要があるかというと

・許可を受けようとする建設業に関し、5年以上経営業務の管理責任者としての経験

・許可を受けようとする建設業以外の建設業に関し、7年以上経営業務の管理責任者としての経験

 

そこで本日の本題です。

許可を受けようする建設業それ以外の建設業なのかをまずどこで判断するかというと、

確定申告書の職業欄です。税理士の先生方は、あまり重要に考えていないようですが、こと建設業許可に関しては重要なんです。

ただ単に『建設業』と記載されていると、何の建設業なのか不明なので、許可を受けようとする建設業以外の建設業と判断され、7年分の経験を証明する必要があります。

ですので、職業欄には『内装仕上工事業』、『電気工事業』といったようにどのような建設業なのかを具体的に記載していただくと建設業の許可申請の際に大いに助かります。